車の名義変更の仕方、必要書類は?
車を個人間で譲ったり、譲られたりした場合に必ず名義変更をする必要があります。最近はネットオークションやフリマサイトなどで売り買いする人も増えていますので車の名義変更をされる機会も増えている状況です。そんな車の名義変更について説明していきます。
1. 車の名義変更の前に確認すべきこと
車の名義変更をしようと思った時に確認しなければいけないポイントがあります。まず、車検証を確認して所有者が売主(持ち主)の方の名義になっているか確認しましょう。もし車検証の所有者欄に車の販売会社や信販会社が書かれていた場合、ローンなどの支払いが終わっていることが前提ですが、一旦、車の販売会社や信販会社から名義を車の使用者(現在の持ち主)の方に変更する所有権解除が必要となります。これは所有者欄に書かれている会社に連絡して手続きを行う必要があります。
ネットオークションなどで購入の際には必ず車を譲られる前(お金の支払い前)に車検証を確認しましょう!
2. 車の名義変更に必要な書類は?
車の名義変更に必要な書類は下記になります。現在の所有者が用意する書類と新所有者が用意する書類がありますので間違えないように準備をしてください。
旧所有者が準備 | 新所有者が準備 |
---|---|
車検証 | 住民票(軽自動車の場合) |
印鑑登録証明書(発行後3ヵ月以内) | 印鑑登録証明書(発行後3ヵ月以内) |
譲渡証明書(実印を押印) | 委任状(実印) |
住民票(氏名や住所が車検証と異なる場合) | 車庫証明(発行後1ヶ月以内) |
3. 車の名義変更の流れ
名義変更の流れは下記のようになります。
- 1. 書類の準備(2.で紹介した書類を準備します。)住民票、印鑑登録証明書は市区町村の役所で取得してください。
- 2. 前の2章で説明した書類を集めながら車庫証明を取得しましょう。車庫証明の書類は管轄の警察署でもらえます。申請後、4日〜1週間くらいで車庫証明書を取得できます。
- 3. 書類が揃ったら陸運支局へ行きます。旧所有者と新所有者で陸運支局の管轄が違うとナンバーの変更も必要になりますので、陸運支局には必ず名義変更する車でいきましょう。
- 4. 陸運支局では1.手数料納付書、2.自動車税・自動車取得税申告書、3.OCRシート1号用紙に記入をします。全て陸運支局で取得できる書類です。
- 5. 必要に応じて印紙などを購入して申請書類を窓口に提出します。
- 6. 新しい車検証が発行され、ナンバーが変更となる場合は封印をしてもらいます。
- 7. これで名義変更は完了となります。
陸運支局は平日しか空いていなかったり、手続きも初めてだと必要な書類が多いので名義変更だけ車屋さんに頼んだり、必要な書類だけ集めて行政書士に名義変更書類の作成を依頼したりも検討すると良いかも知れません。手数料は車屋さんや陸運支局までの距離などで変わると思いますので問い合わせて確認してみてください。
4. 車の名義を変更をしないとどうなる?
まず、道路運送車両法で所有者が変わった時には15日以内に名義変更することが定められています。また自動車税などは車検証に記載されている所有者宛に毎年届きますので他人から購入した車の場合、車検証に記載されている前のオーナーに自動車税の請求が行き迷惑をかけることになります。保険の使用や道路交通法違反などの時にも色々とトラブルになることも考えられますので速やかに車の所有者になった場合には名義変更するようにしましょう。
5. まとめ
自動車の名義変更は個人でも行えます。初めてだと少し難しいですが、陸運支局で聞けば初めてでもできない手続きでは決してありません。もし時間がない、手続きが面倒という方は自動車販売店や自動車買取店などに相談してみるのが良いと思います。申請の書類だけ不安という方は行政書士に名義変更書類の作成を依頼し陸運支局の窓口には自分で行くというのもありだと思います。陸運支局の周辺には行政書士の事務所がだいたいありますので、書類だけ用意したら行政書士に依頼するなども検討してみたらいかがでしょうか。